Summary and recommendation
骨粗しょう症は骨折が起こるまでは判明しない。疼痛、変形、機能障害、身長の低下といった臨床症状で現れてくる。
診断
WHOによれば大腿骨頚部のBMDを測定することで骨粗しょう症の診断を行う。Tスコアが-2.5以下であれば骨粗しょう症、-2.5から-1.0の間にあれば骨量減少状態にあると診断する。
男性においては定期的な骨密度検診の必要性はない(エビデンスレベル2C)
男性で骨密度を測定することが推奨されるのは、レントゲン写真上の骨量の低下、骨脆弱性骨折の既往。3センチ以上の身長低下。長期間にわたるステロイドの内服、男性ホルモンの低下状態、副甲状腺機能亢進症、ほかに図に示すような内科疾患を合併しているような場合である。
評価
男性で骨量低下状態を見つけたり、骨脆弱性骨折をみつけたときにはまず二次性の骨粗しょう症の除外診断を行うことが必要である。多くの二次性の骨粗しょう症の有無は身体所見と病歴から診断可能である。
加えて男性で骨粗しょう症を見つけた場合には血液検査を追加して行ったほうがよい。測定項目は血算、一般生化学、25-OH ビタミンD、テストステロン、尿中カルシウムの排泄量である。
すごくよくまとまっていると思うのですのよね。
返信削除男性の骨粗しょう症を見たら、このアルゴリズムに沿っていけばおKみたいな安心感があります。笑