Summary and recommendation
足指の骨折は非常に一般的で、その治療も決まっていて、予後もすこぶる良好である
・軸圧、外転、圧挫が主要な受傷メカニズムである
・爪下血腫がよく合併する。爪の部分をよく観察し、健常側と爪を比較することで回旋変形の有無を確認できる。すべての骨折で神経血管障害がないかということと、開放骨折になっていないか、ということを確認する必要がある。
・足指の骨折ではレントゲン撮影が必要である。多くの骨折で一つ以上の足指骨の骨折を認める。系統だててレントゲン撮影をする必要があって、同時に一つ骨折を見つけたからと言ってそこで読影をやめてしまわないようにしないといけない。
・骨折が多数ある場合、開放骨折である場合。とくに足の親指とその他の指の両方とも損傷しているような場合には緊急のコンサルトが必要となる。コンサルトの前にはATLSに沿った評価を行ってからコンサルトするべきである。
・初期治療は骨折の部位、形態からさまざまである。多くは基本的な固定のみでこと足りる。治療の最終目標は転位のある骨折の場合には長さ、アライメント、回旋が正しく矯正されていることである。なので、整復を行う際には健常側とのレントゲン写真との比較が必要である。
・治癒までの期間は様々であるが、一般には4から6週程度である。フォローアップも骨折の形によってさまざまである。開放骨折だった場合には慎重な経過観察を必要とする。
・親指の不安定型の骨折、関節ないに至るような骨折ではつま先に力を入れないように指導する。スポーツへの復帰は相当時間がたってから行うようにする。
<論評>
Up to dateに書いてある内容はプライマリーでやって行くには必要十分ではないかと思います。
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