2011年2月7日月曜日

20110206 運動器疾患の臨床研究​​寺子屋セミナー そ​の2

P値と信頼区間

論理学の問題。命題とその対偶。対偶が真であれば命題も真。
仮説:対象者全体について薬の服用と腰痛の関係は無関係
この仮説の否定は:腰痛を患っている一部の集団において薬の服用によって腰痛の治癒の増加がある。

となることに注意。


仮説が棄却されれば検定は有意。P値が最初に定めた値が大きければ仮説を棄却しない。
この時言えることは”リスクの差が0であることを否定できなかった”。関係の有無すらいえない。

医学的に意味がある有意差と統計的な有意差の区別を常に意識する。

精度の指標 標準偏差と標準誤差
標準偏差はデータのばらつき、標準誤差は推定値のばらつき

95%信頼区間とは
同じ規模の研究を繰り返し実施指定、そのうち平均して95%は真の値を含むような区間。

信頼区間は0を含まなければ帰無仮説に対する検定結果は統計的に有意。

サンプルサイズの測定
αエラーとβエラー。αエラーは差がないのに差があるとするリスク、βエラーは差があるのにないと考えるリスク。
サンプルサイズはサンプルサイズ表を参照

効果の大きさは過去の論文を引くことで出てくる。


比較の質を高める
デザインと解析で交絡に対処。
              2値          連続変数          生存時間
分布の記述  分割表           平均、相関       Kaplan-Meier法

単純な群比較  χ2乗検定       T検定            LogRank検定

層別解析     Mantel-Haenszel法   分散分析        層別Logrank検定

回帰モデル    ロジスティック回帰   分散分析、重回帰分析   Cox回帰分析 


  
<お願い>
自分自身の覚書で書いてあります。
コメント,質問(参考資料) はTwitter : @ gamitake
までお願いします。

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