2014年12月4日木曜日

股関節学会から出たFAIの診断基準案


日本股関節学会指針(案)FAIの診断基準
画像所見 CE角25度以上
Pincer typeのインピンジメントを示唆する所見

CE角40度以上 CE角30度以上かつARO0°以下 CE角25度以上かつCross-over sign陽性
正確なX線正面像による評価を要する。 Cam typeのインピンジメントを示唆する所見
主項目:α角(55度以上) 副項目:Head-neck offset(8mm未満)、
Pistol grip deformity、Herniation pit (主項目を含む2項目以上の所見を要する) *X線、CT、MRIのいずれによる評価も可。
身体所見(参考所見) インピンジメントテスト陽性、Patrickテスト(FABERテスト)陽性、
股関節屈曲内旋角度の低下
診断の判定 上記の画像所見を満たし、身体所見を参考にしながら、臨床症状(股関節痛)を

有する症例をFAIと診断する。
除外項目 股関節疾患の既往(炎症性疾患(RA、AS、Reiter症候群、SLEなど)、切開沈着症、骨腫瘍、痛 風性関節炎、ヘモクロマトーシス、大腿骨頭壊死症、股関節周囲骨折の既往、感染や内固定材料に 起因した関節軟骨損傷、明らかな関節症性変化を有する変形性股関節症、小児期より発生した股関 節疾患(寛骨臼形成不全、大腿骨頭辷り症、ペルテス病、骨端異形成症))