2018年9月13日木曜日

20180912 J arthroplasty A Comparative Study Between Uncemented and Hybrid Total Hip Arthroplasty in Octogenarians.

背景
本研究の目的は80歳以上。ハイブリッドTHAをコントロールとしてセメントレスTHAの成績について最低5年間のフォローを行った患者に対して前向きに研究を行うことである。
方法
臨床成績評価。術中術後の合併症。輸血、再置換術、死亡率について検討を行った。
術後の骨質の評価、インプラントの固定状態、緩みについての調査を行った。
結果
134例の患者で検討。66例のセメントレスTHAと67例のハイブリッドTHAを行った。セメントレスTHAのほうが術中の合併症が少なく、また輸血率が低かった。平均入院期間は変わらなかった。両群とも2例ずつの再置換があった。
結論
80歳以上のTHAについて、セメントレスTHAのほうが安全であるという結論を得た。本研究の結論としては、年齢を理由としたステムの選択の必要はないということである。しかしながら術中の骨質に応じてどちらのステムにするかは術者が判断しなければいけない

<論評>
昨今AAOSを含めてセメントステムのほうがいいのではないですか。とする論調でありましたので、それに対するカウンターパートの論文だと思います。
骨形態(髄腔の形態)とステムの得手不得手を理解していれば99%の症例でセメントレスステムは問題を生じず、またセメントステムと変わらない成績を出せるのではないでしょうか。
ただどのように群わけをしたのか、どのような術者が手術したかはこの抄録からはわかりませんので詳しい論評は避けておきます。


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