2018年9月3日月曜日

20180903 Int orthop Total hip arthroplasty: minimally invasive surgery or not? Meta-analysis of clinical trials.

背景 
最小侵襲手術(MIS)と従来法との比較の報告がなされている。しかしながらTHAにおいて最も有用なアプローチはなにかということについては議論がある。
目的
本研究の目的はTHAにおけるMISと従来法の比較検討を行うことである。
方法
MISと従来法の比較を行った研究のメタアナライシスである。臨床成績、レントゲン評価、合併症率に着目して検討を行った。
結果
4761例の患者、4842例のTHAが該当した。平均フォロー期間は22.26ヶ月。MISの利点としては、出血量が少ないこと、手術時間が短いこと、入院期間が短いことがあった。従来法の優れた点としては、HHSが高いことであった。レントゲン評価では2群間で差を認めなかった。脱臼、感染、骨折では有意差を認めなかった。MISでは医原性の神経障害が多かった。
結論
現状では従来法に比べ、MISの利点はそれほど多くはない。

<論評>
結論でバッサリ切りにいっているところがなかなか小気味よい論文です。
神経障害については、MISをやる先生たちのほうが気にしているから多いのかもしれないなと思うこともあります。
また、MISと十把一絡げにして検討するのもどうなのよ。と思いますが。
新しいアプローチがすべてよい。とは思いませんが、やり始めて初めて分かることもたくさんあるので、全否定はできないと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿