整形と漢方
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整形外科は”痛み”と向きあうことの多い科です。
痛みは他覚的に評価することが困難です。またその原因もはっきりしないことも多いです。
整形外科は数多くある運動器疾患の痛みのうち、治せる一部のものを取り扱っています。
それは同時に、多くの”手術では治ることのない痛み”の患者さんが大勢いることを意味します。
僕はこの田舎にいて、”治せない”患者さんと多く向き合ってきました。
MRIで脊柱管が狭くないのに両下肢がしびれてしまっている人。
多発圧迫骨折後で慢性の腰痛を抱えている人。
90歳を超えた末期の両変形性膝関節症の人。
現代医療から外れてしまい、治療法がない人たちに、違った見方から何かしらの医療を提供できないかと考えて、今回は漢方について勉強してみました。
漢方の最大の問題は”エビデンスがない”ことです。
漢方の処方を僕達整形外科医が行うときには、まず、一般的に成績の得られているエビデンスがある治療を提供すべきと僕は考えます。
それでもダメなときのオプションとして、隠し持っておく意味はあるかなと思って提示しました。
皆様のご意見いただければ幸いです。
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