鎖骨骨折の5つの分類法を比較して、どの分類方法が最も臨床的に経過が「予測できるのかを調べてみた。487例の鎖骨骨折を分類した。X線写真と臨床症状で経過を観察した。その中で遷延治癒、偽関節となるかどうかを調査した。
79.3%が中1/3で骨折していた。外側1/3が19.3%で、内側1/3が1.4%であった。全体の7.3%が遷延治癒、もしくは偽関節となり、3.2%が手術を必要とし、4.1%で症状のない偽関節となった。
外側1/3での骨折では9.6%が偽関節となったが、0.4%としか手術を必要としなかった。Craigの分類が外側1/3の分類では最も予後を正確に反映していた。
中1/3の分類ではRobinsonの分類が最も正確に予後を予測することが可能であった。
鎖骨骨折はよくみられる外傷であるが、偽関節はそう起こらない。偽関節は外側1/3の骨折でよくおこるが、おこったとしても無症状で終わることが多いことが分かった。中1/3の骨折では手術治療を必要とすることが多かった。中1/3での骨折はRobinsonの分類に従い、外1/3はCraigの分類に従って評価するとよいものと考えられた。内側1/3は数が少なく判定できなかった。
考察
鎖骨骨折は10万人に対して80人におこるよくみられる骨折である。左右関係なく男性の場合には年齢に関係なく、女性の場合には年齢が減るにしたがって罹患率が低下した。これはスポーツレベルなどの日常生活の活動性と大きく関連していると思われる。子供の場合には夏休みの受傷が多く、65歳以上では年間を通じて一定して罹患していた。それ以外の年齢では長期休暇で受傷率が上がる様子が認められた。これは今までの報告と同様である。
5つの分類法(Allman,Neer,Craig,Nordqvist,Peterson)に今回分類した。
Allmanの分類 Group1:中1/3の骨折、Group2:烏口鎖骨靭帯に骨折が及ぶもの、Group3が内側1/3に骨折が及ぶもの
Neerの分類 Allmanの分類で外側1/3をさらに3つに分類
Craigの分類 Neerの分類を、小児、関節内、それぞれの靭帯損傷などふくめてさらに細かく分けた.(小児の場合には鎖骨骨折の偽関節はめったに見られず、また若木骨折でもその予後は非常に良い)
NordqvistとPetersonの分類 Allmanの分類に戻った。ただし、Allmanの分類に骨折の転位、形状を追加したものとなった。
Robinsonの分類 内側、外側、中央部と5つに分類した。分け方は特殊であるが、今までの分類と同様に靭帯付着部、筋付着部に応じた分類となっている。
Nordiqvistは中央1/3での骨折で転位が大きい場合に偽関節になりやすいと報告している。今回の研究では転位のない中央1/3部の骨折でも偽関節となった。また転位のある中央部1/3の骨折でも5%が偽関節となり、4.5%が手術治療が必要となった。Nowakは多骨片に分かれた鎖骨骨折は治療成績が不良となる一つの因子であるとしている。今回の研究でも単純骨折では2%としか偽関節化しなかったのに対し、粉砕骨折では9.3%に手術治療が必要となった。
Robinsonの分類では転位のない骨折では1.9%が偽関節に、転位のある骨折の9.3%が偽関節となった。Robinsonの分類では中央1/3での斜骨折は転位が無いものとして扱っているが、実際には軟部組織の問題から手術治療がおこなわれる事が多い。転位のない骨折で偽関節化したものはすべて斜骨折であった。
<論評>
どの分類が治療成績に直結しているか?と言う論文.
世の中にこんなに沢山鎖骨の分類があることにビックリしました.笑
僕が研修医の時に習ったのは、第三骨片があればよく治る!ということですけど、どうも逆みたいですねえ.笑
小児:治癒しやすいので保存的に行ける
成人:外側1/3の骨折は偽関節になりやすい.ただなっても症状は出にくい.中央1/3の骨折は偽関節になると有症状なので、転位が大きい場合には手術をした方がよい。
ということですね。
分類の大事さを知る.と
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