CORRから。
たしかに実際に手術をしているとこのあたりは当たり前だと思いますが、それを国家レジストリーで明らかにしたところが良い論文だと思います。
詳細は別に記載します。
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背景
幾つかの研究で、初回THAにおける前方または前側方アプローチでの早期のステムの緩みが報告されている。一方、アプローチは他の因子についてはリスクファクターとはなっていない。ステムデザインについて、いわゆるアナトミック(近位外側が曲面、または鈍角となっているデザイン)またはショルダー(肩の部分が直線的になっているデザイン)が初回THAの早期のステムルースニングと関連しているのかもしれない。しかし今までにそれらの危険性についてなされた研究はない。
臨床上の問い/目的
本研究では国家レベルのレジストリーを用いる。そのうえで、アプローチ別でのショルダータイプのステムとアナトミックステムとの間での早期のルースニングについて比較をおこなうこと
方法
オランダの人工関節レジストリー。2007年から2013年までの間の初回THAのうち、全ポウまたは前側方で手術が行なわれた63354例を調査。最低フォロー期間は2年間。アナトミック、ショルダー、その他の3つに分類した。47372例のTHAがショルダーまたはアナトミックで手術がされていた。1195例、2.5%がなにかしらの理由で再置換が行なわれており、340例、0.7%が無菌性の緩みを理由に再置換されていた。1558例の患者がフォロー期間中に死亡していた。後方アプローチと比較して、前方または前側方アプローチでのアナトミックまたはショルダーでの早期緩みについてハザード比を求めた。
結果
性別、ASA、手術の既往、ステムの材質、コーティングについて調整を行った後に、ステムとアプローチとの関連について調査を行った。後方アプローチを使用した場合に比べて、ショルダーでは前方アプローチ、前側方アプローチでの再置換率が高かった。(前方アプローチ HR 10.47、前側方アプローチ HR 2.28)。
結論
セメントレスTHAにおいて、ショルダーは後方アプローチに比べて前方または前側方アプローチでは早期の緩みと関連することがわかった。前方または前側方アプローチではアナトミックのほうが好ましいかもしれない。前方アプローチでのショルダーステムについての更なる症例の集積が必要である。
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