- 信州大学からの報告。
- 寛骨臼窩は寛骨臼の前の方についているんだよ。ということを明らかにしました。たしかに、その通りだと思います。
- リーミングの際に寛骨臼窩をほぼ中心としてリーミングを行っていますから、このような報告は普段の自分の手技を見直すきっかけになります。
- また、この研究の目の付け所の良さが素晴らしいですね。感服いたしました。
- 背景 寛骨臼窩は寛骨臼の中心にあると考えられており、THAにおける寛骨臼の掘削の際にはそこを中心としてリーミングを行ってきた。しかしながら形成不全がある場合での寛骨臼の位置は不明である。本研究では家性不全の有無にかかわらず寛骨臼窩は寛骨臼の中心にあるのではないかと仮説を立てた
- 方法50人の正常股関節とDDHに対してRAOを行った50人の股関節と、THAを行った46人の股関節をCTで評価を行った。大腿骨頭の中心を通るラインでの寛骨臼の前後縁から寛骨臼中心を求めた。角度と寛骨臼窩からの距離を求めた。前方からの距離と寛骨臼の大きさの比でも評価した。
- One-wa ANOVAで三群間を比較した。
- 結果 三つの群すべてで寛骨臼窩は中心よりも前方に位置した。寛骨臼の中心角は14度±3.8度、15.2度±5.6度、14.9度±5.5度であった。寛骨臼窩からの距離は5.6ミリ±1.8ミリ、5.8ミリ±2.3ミリ、6.1ミリ±2.2ミリであった。寛骨臼窩の平均センターは38.8%±3.3%、38.5%±4.2%、38.3%±3.9%であった。
- OAのあるなしにかかわらず、寛骨臼窩は寛骨臼の中心より全ポイに位置していた。寛骨臼窩を寛骨臼の中心としてリーミングをおこなうと前方の壁の欠損につながる危険性がある。
2018年3月11日日曜日
20180311 JBJSAm The Acetabular Fossa May Not Be Located at the True Center of the Acetabulum: A Detailed Analysis Using Preoperative CT Images.
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