2018年3月5日月曜日

20180305 Acta orthopedica A randomized controlled trial on maximal strength training in 60 patients undergoing total hip arthroplasty.

昨年JBJSででた、”THAの患者にリハビリしても意味ないんじゃない?”に対するCounterpartだと思います。
http://orthotraumaresidency.blogspot.jp/2017/05/20170506-jbjsam-formal-physical-therapy.html


普通のリハビリで意味がないのなら、強化リハビリすればよいやん。というのが本研究の目的です。
強化リハビリを行って、外転筋力、下肢の挙上筋力が増しましたよ。はいいのですが、その他の臨床検討項目で差がないというのは少しさみしいですね。。。筋力の測定方法について記載がありませんが、測定方法に対する慣れ、不慣れでも結果が変わってきますし。

もうひと工夫あってもよいのかな。と思いました。


  • THA術後の患者では筋力が低下していることが知られている。以前の研究で術前4週間の強化トレーニングを行ったという報告がある。本研究の目的は、一般的なリハビリと、強化リハビリ群の間での筋力を評価することである。
  • 60例の患者。患肢の外転と術後週3回のリハビリテーションを受けた。もう一郡はリハビリによって今まで通りのリハビリを受け、余計な荷重をかけないようにして行った。術前、術後3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月で筋力を測定、疼痛、6分歩行、HHS、HOOSを測定した。
  • 27例の患者が研究を完遂した。強化リハビリ群の患者の萌芽術後3ヶ月、6ヶ月での外転筋力が高かった。術後1年の時点では差を認めなかった。その他の値には違いを認めなかった。
  • 強化リハビリをおこなうことで術後6ヶ月までは筋力の上昇が認められた。THAの患者において強化訓練は受け入れられ、日常診療の中でも実施することが可能であろう。

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