変形性股関節症術後の歩行のバイオメカニクスの変化を評価するため、術前の歩行状態との比較、健常者との比較を行った。
方法
システマティックレビューとメタアナライシスにてTHAの術前の比較と健常人との比較をそれぞれ行った。キネマティクスとカイネティクスのパラメータの評価を行った。
結果
2477例の患者。術後6週で歩行スピード、ストライド、歩幅、外転角度の改善が認められた。股関節の可動域は術後3ヶ月から改善が認められた。術後12ヶ月で歩行スピード、ストライド、片脚起立時間、関節可動域が健常人とほぼ同等レベルまで回復した。
結論
OAに対するTHAでは早期に術後から歩行にかんする改善が認められた。THAの患者では12ヶ月で健常人とほぼ同レベルまでの改善を認めた。
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歩行能力に関するメタアナライシスはありませんので、珍しい研究だなと思います。
研究ごとでの患者背景の違いはあるのではないかと思いますが、一般的なお話としてお伝えするには耐えうる内容ではないかと思います。
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