2018年6月29日金曜日

20180629 JBJS A Locked Intraosseous Nail for Transverse Patellar Fractures

背景 転位した膝蓋骨骨折は観血的整復と内固定の適応となる。古来からTension and band wiring(TBW)が行われてきた。この方法はしばしば転位の再発、インプラントの埋没、創遅延などの合併症を生じる。筆者らは膝蓋骨用の髄内釘を開発した。本研究の目的はその髄内釘のバイオメカニカルな強度について検討を行うことである。

方法 7体の新鮮屍体の膝を用いた。膝蓋骨を横切することで骨折を作成。スクリューを用いた内固定と髄内釘を用いた内固定をそれぞれに無作為に行った。5000回の屈曲運動を加えた。100、500、1000、2500、5000回の時点でどの程度骨折部が転位しているかを測定した。

結果 関節面のズレは、68%、60%、72%、76%、81%髄内釘のほうがTBWよりも少なかった。2500回以上の運動後に有意に転位に差が生じてきた。

結論 バイオメカニカルな視点からみると、膝蓋骨髄内釘はTBWよりも強固に固定が可能である。



<論評>
スイスのAOグループからの報告です。
本文読みましたが、、、、これはあかん。苦笑。
角度のズレについては、髄内釘が明らかに大きいのですが、エラーバーが大きいために有意差が出ていないのです。それを黙ってだすとは。。。
論文は斜めに読むだけではなく本文もね。。



0 件のコメント:

コメントを投稿