たまたま大学で康永先生の講義を聴講する機会があったのでいってきました。
康永先生の著書をしったのは、この「かならずアクセプトされる英語論文」をたまたま手にとってからです。
この「赤い本」がよいのは、英語論文を書き始めから、2本目を書こうか、という人が対象だと思います。
とくに秀逸なのがIntroductionやDiscussionの部分の書き方です。
痒いところに手がとどく感じで、以下にいらない文章を削りながら必要な情報を入れるか。その上で整った論文にするためのノウハウが余分なことが書かれずに記載されています。
最初の文体はつっけんどんな感じもありますが、実際に参考書代わりに使い始めると自分の英語論文が整って行くのが実感されます。
ということで、今回は「臨床研究デザイン」を聴講してきました。
・臨床研究の90%は観察研究
・
RCTが内的妥当性では最強であるが、外科系では難しい(手術をするかどうかをRCTで決めるのは倫理に悖る)
・そのためには観察研究。ただししっかりデザインをすること
・デザインといっても、研究の形から入るのではなく、何を明らかにするかをはっきりとすること。
・交絡が観察研究の最大の敵。そのためには先行論文を網羅して交絡の可能性を除去するよう調べる前にしっかりと調査項目を決定しておくこと
などのお話をいただきました。
内容は「青い本」にほとんど書いてあります。
臨床研究をはじめなさいと言われた若い先生、そういう若い先生を指導しているが今ひとつ結果が出ていない中堅の先生方にはヒントになるのではないでしょうか。
最後に。見た目よりも優しい先生でした。笑
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