大腿骨近位部骨折の患者において、適切な周術期の治療、看護が行なわれることが重要である。スコットランドでは国単位でケアの方法(SSCHFP)を設定した。その方策の結果について報告することが本研究の目的である。
方法
後ろ向き研究。スコットランドの大腿骨近位部骨折のレジストリー。スコットランドの21の病院。2014年9ヶ月の評価。30日と120日での死亡率、入院期間、退院場所を検討した。
結果
1162例の患者。SSCHFPに従って治療を行わない群では30日、120日での死亡率が高かった。(オッズ比3.58)。SSCHFPに従わない群の方が入院期間は短かったが、より高次の医療機関への転院を必要とした。早期からのリハビリ介入、作業療法の介入は高次医療機関への転院を減らした。
結論
SSCHFPに従うことで患者のアウトカムの改善が認められた。大腿骨近位部骨折の患者においてSSCHFPの導入は一つの基準となりうる。
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国家単位で周術期ケアを定めた場合にどうなるかとする論文。
しっかりとエビデンスに基づいて治療を行ったほうが予後がよかったよ。という結論です。中身を読んでいませんので、なんともいえませんが、バイアスとしては、もともとこのようなケアの対象外になるような重症なひとがバリアンスとして除外されていた可能性は否定できませんね。
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