2018年5月10日木曜日

20180510 J arthroplasty Does Patients' Perception of Leg Length After Total Hip Arthroplasty Correlate With Anatomical Leg Length?

背景
本研究の目的はTHAを受ける患者が自覚する脚長差と、解剖学的な脚長差、骨盤、膝、足部のアライメントとの関連を調査検討することである
方法
101例のTHAを受けた患者。EOSによる立位での評価をおこなった。3D評価と患者の自覚的脚長差との検討を行った。
結果
本研究の結果、解剖学的脚長差と患者の自覚的脚長差の間には関連を認めなかった。脛骨中心から地面までの距離では関連を認めた。また矢状面での膝のアライメント、骨盤の傾きが自覚的脚長差と関連があった。
考察
脚長差は他因子に渡る合併症である。解剖学的な大腿骨の長さはTHAで調整可能であるが、その長さは自覚的脚長差において重要な因子ではなかった。脊椎の変形、骨盤の傾き、外転筋力、膝のアライメント、足部の変形などの評価も必要である。


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THAにおいて脚長差は無視できない合併症の一つとなっています。
本研究はEOSをもちいて全身のアライメントを測定しそのアライメントと自覚的脚長差について評価を行った興味深い研究だと思います。
ただ、この結論をもちいてどないすればいいねん。というところが問題なわけで。
膝の高さはTHAでは変えられないし。骨盤の傾きは手術で変えられない因子なわけですし。まだまだ研究が必要です。

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