要旨
1858人の頚椎椎弓形成術の患者の2.3%に二頭筋は含んだり含まなかったりするが他の筋力は正常で、三角筋がMMT0-2レベルのC5麻痺を認めた.
この43例をP群.麻痺のない100例をC群として臨床的特徴、画像上の特徴について比較した.
P群では椎間孔が狭く、また上関節突起が大きいと言うことがわかった.MRIではC4/5部位での脊髄の後方への移動が多いことがわかった.
この論文はC5麻痺とC5神経根との関係性を明らかにした最初の論文である.椎間孔の除圧を前もってやっておくこと、椎弓形成を行うことで過剰な脊髄の後方移動に遠なうtetheringを避けることがC5麻痺を予防するであろう。
<論評>
なんとなくこういう病態でないかな、と言われていたC5麻痺について大きな母集団を用いて検討した文献.
このような内容が日本から発信されていることに誇りに思います.
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