2012年2月8日水曜日

20120208 JBJS(Br) Characteristics and outcome in patients sustaining a second contralateral fracture of hip

抄録
初回の大腿骨近位部骨折を起こした5341人の患者と対側の骨折まで起こした633人の患者についてその特徴について比較した。
対側の骨折を起こした患者では、より高齢の女性が多く、施設入所でまた認知機能の低下が認められた。一年後のフォローでは術後の歩行能力、居住場所に変化は認められなかった。しかしながら対側の骨折まで起こした群においての死亡率が31.6%と27.3%で有意に高かった。3分の2の患者で初回と同様の形態の骨折を起こし、訳70%の患者が初回骨折から3年以内に対側の骨折を起こした。
この研究は大腿骨近位部骨折を起こした患者が対側を骨折するかどうかということについて調べた研究の中で最も規模の大きいものである。死亡率は高くなるものの、その他の機能予後は初回骨折後と大きな違いはなかった。

考察
この研究は大腿骨近位端骨折後に対側の大腿骨近位端骨折を起こした患者に対する調査としては最も規模の大きなものである。New mobilityスコアを主たるアウトカムとして用いてみた。
歩行能力、居住場所については初回骨折であろうと二回目の骨折であろうと大きな違いは認められなかった。歩行能力についてはほとんど低下しなかった。もともと高い歩行能力の群においてのサブグループ解析によってのみ低下が認められた。
Fukushimaらの報告によれば、二度目の骨折をするとその歩行能力は低下するとなっていたが、彼らの報告は升れいづうが少ないのと、フォローアップ期間が短いことが問題であると考える。
居住場所については特に変化はなかった。Mitaniらの報告では二度目の骨折では自宅に帰ることが困難となることがあるとしているが、本研究では認められなかった。
死亡率は対側の大腿骨近位部骨折を起こすと高くなることがわかった。他の研究と同様に施設入所者、高齢者、認知機能が低下している群でより死亡率が高くなることがわかった。
対側の骨折型が初回の骨折と同じ形態になる理由については全く不明である。
この研究の限界は時間経過の問題があることで、リハビリ、術後のケアは年々経過するごとに良くなってきている。しかしながら大きな死亡率に大きな変化がないことから術後のケア、治療はあまり対側の大腿骨近位部骨折術後に大きな影響を及ぼさないのかもしれない。


【論評】
僕自身も全くおなじ研究をしたことがあります。(30例くらいの報告でしたが。。。)まあ、結果はほぼ同じ様なものでした。
対側の大腿骨近位部骨折を起こしたら死亡率が高くなることがこの研究でわかったので、次やることは2時予防としてどのように介入すると有効かということを調べることではないかと思います。
一つは大腿骨近位部骨折を起こした患者さん全員に退院時にPTH製剤、BP剤の投与を行い、その骨折率、死亡率がどうなるか前向きに研究してみる。
ビタミンDも有効かもしれませんね。
あとはヒッププロテクターを導入してみるとかかな。。。。

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