2021年12月18日土曜日

20211218 JBJS Should Pertrochanteric and Subtrochanteric Fractures Be Treated with a Short or Long Intramedullary Nail? A Multicenter Cohort Study

 背景 目的

高齢者の転子周囲骨折および転子下骨折に対してショートまたはロングの髄内釘間での再手術の割合を比較することである。

方法

 デンマーク国内の11の整形外科から、Danish Multidisciplinary Hip Fracture Registry(DMHFR)および医療記録のレビューから得られたデータが提供された。髄内釘で治療された転子周囲骨折および転子下骨折の手術手技コードを用いて、2008年から2013年の間に65歳以上であった患者を特定するためにDMRHFを検索した。単純なハードウェアの除去を除いた再手術と定義される大手術を行った患者の医療記録をDMHFRから検索し,髄内釘の種類,インプラント周囲骨折を含む見逃した再手術について,追跡調査2年以内に検討した。年齢、性別、合併症を調整した粗ロジスティック回帰分析を行い、オッズ比(OR)と95%信頼区間(CI)を算出した。

結果 

2,245例の転子部骨折のうち、1,867例がショートの髄内釘で治療され、378例がロングの髄内釘で治療された。再手術率は、短尺髄内釘群で4.0%、長尺髄内釘群で6.3%であり、短尺髄内釘群に比べ長尺髄内釘群の方が、再手術率が高かった。この結果、粗 OR は 1.61 (1.01~2.60) であり、調整 OR は 1.67 (1.04~2.70) であった。

909個の転子下骨折のうち、308個が短い髄内釘で治療され、601個が長い髄内釘で治療された。大手術の割合は、短い髄内釘群で8.4%、長い髄内釘群で4.0%であり、粗ORは0.45(0.25から0.80)、調整ORは0.45(0.25から0.81)であった。

結論

本研究において、転子下骨折の場合ではロングの髄内釘で治療したほうが再手術の割合が低かった。また一方、ショートの髄内釘はロングの髄内釘と比較して、転子部骨折の大手術率は低かった。ただし、転子下骨折での絶対リスク低減率は低いというものであった。この結果については、特に転子部骨折を対象とした他の大規模試験で検証する必要がある。


<論評>

Injury の2016年に出ている論文では転子下骨折にロングの髄内釘をつかってもショートの髄内釘をつかっても臨床成績は変わらないとする論文がありますが、今回の結果は大規模なスタディでそれをひっくり返してきましたね。



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