2018年4月25日水曜日

20180425 CORR Crosslinking reduces THA wear, osteolysis, and revision rate at 15-years followup compared with noncrosslinked polyethylene

貴重なRCTの長期フォローアップ。せめてレントゲンがあれば。

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背景:クロスリンクポリエチレン(XLPE)ライナーは10年のフォローで、従来のノンクロスポリエチレン(CRE)ライナーよりも低い摩耗率を示している。しかしより長期のフォローアップでこれらのインプラントがどうなのか、またXLPEライナー骨融解発生の時期が遅れるのか、、骨融解の発生率が低いのかということについてはいまだ質の高いエビデンスはない。また長期間に渉フォローによる摩耗の減少とそれに伴う長期の置換率の減少についてもどの程度化は不明である。
臨床上の疑問:(1)XLPEは摩耗と関連する再置換率を低下させるか。(2)摩耗率を低減させるか(3)CPEと比較して骨融解の頻度を低下させるか
方法:1999-2000年。XLPEとCPEの無作為割付に参加した226人の患者236例の初回人工関節。28ミリ骨頭、4ミリの外方化ライナーを使用。6例が術中の何かしらの理由によって除外された。最終的に220人、230関節を対象とした無作為割付試験となった。手術時平均年齢は62歳。年齢、性別、BMIに有意差を認めなかった。14年後にレントゲン写真の撮影が可能だったのが85関節。XLPEが46例、CPEが39例であった。ポリエチレンの摩耗量、再置換直前もしくはもっとも直近のX線写真による評価を行った。再手術または骨融解の発生をエンドポイントとした累積危険率の検討を行った。
結果:摩耗を理由とした累積危険率はXLPEが0%、CPEが12%で有意にXLPEが低かった。(P<0 .001="" mm="" p="" year="">結論:本研究は以前の研究の連続となる長期フォローである。XLPEは再置換の減少、摩耗量の減少、骨融解の減少と関連していた。長期間のフォローアップでXLPEライナーの摩耗率が低く、機械的破綻がないことは、酸化防止剤を配合していないライナーでも高い耐久性があることを裏付けている。 骨溶解はまったくないわけではないが、まれにしか発生せず、これまでに臨床的な問題を引き起こしていない。

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