抄録
ACL損傷を予防するための指導がどの程度有用かということについてのシステマティックレビューを本研究では行った。臨床上の問題は以下の3点である。
1,本当にACL損傷を予防するための運動プログラムは有用なのであろうか?
2,”最善のプログラム”は存在するのであろうか
3,ACL損傷予防についての論文の質について
方法
Pubmed、MEDLINE、EMBASEなどから文献を検索。検索語彙はanterior cruciate ligament, knee, injury,とした。
研究のデサイン、臨床成績については3重のチェックを加えた。異質性についての検討も加えた。危険率の違いにはnumber needed to treat(治療の効果がでるのに治療しなければいけない人数。NNT)を用いた。
結果
危険率は0.38となり、予防プログラムを行った分の方が有意にACL損傷が少なかった。NNTは187であった。性別についてリスク比を検討してみると女性の場合には0.48、男性の場合には0.15と女性の運動選手でプログラムの効果が大きくでた。
結論
ACLの運動予防プログラムには効果があるとする強いエビデンスが得られた。特に女性運動選手ではその危険性を52%までに減らすことができそうだ。
<論評>
FIFAを始めさまざまなところから若年者のスポーツ障害予防プログラムが出ております。
そのスポーツ障害予防プログラムが有用であるとする良い論文ですな。。
なぜかJBJSにログインできなくなっておりますので、詳細はご自身でご確認をおねがいいたします。
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