2010年11月10日水曜日

20111110 Up to date Management of diabetes mellitus in hospitalized patients

まとめ

糖尿病患者の入院はよくあることである。また入院した糖尿病患者の血糖コントロールは病状、環境の変化などにより不安定になりがちである。

目標血糖値
・入院中の患者では高血糖の是正と予防が必要となる。しかし、その目標値についてはまだ議論の余地がある。non-criticalであるようなたいていの場合において入院中の糖尿病患者の血糖値は食前140㎎/dl以下、随時血糖180mg/dl以下になるよう推奨している。(Grade 2C)
non-criticalな病態で入院しているような糖尿病をもった入院患者での満足できるようなエビデンスはない。血糖を低く保ったほうが臨床的にpoor outcomeを減らすかもしれない。しかし、どうじに低血糖となる可能性が高くなる。低血糖を起こさないようにするためには空腹時血糖を90-100mg/dlに保ったほうがよい。

入院前から適切にコントロールが行えていた群ではより厳しく血糖コントロールを行うべきであろうし、高齢者や、重症の併存症をもった患者では目標値は高めに設定し、低血糖となるリスクを回避すべきである。

2型糖尿病
・食事療法中の患者では、特に介入の必要はない。頻回の血糖測定を行ってもそれが高血糖を防ぐことになるかどうかは不明である。
・経口の糖尿病治療薬を内服中の患者については、食事がとれていて、内服が可能であり、血糖コントロールがついているのであればその内服を継続させる。しかし、血糖コントロールが不良な例や経口が不可能な場合についてはインスリン治療に切り替える。(アルゴリズム1を参照)
・インスリン治療は落ち着くまで継続する

1型糖尿病
・1型糖尿病の患者では食事の摂取の有無にかかわらずインスリンの投与が必要となる。皮下注、または静脈内注射でおこなう。皮下注の場合にはスライディングスケールを用いてはならない。超長時間作用型を基礎代謝として速効型インスリンの投与などで調整を行う。
・静脈内投与を行う場合には必ず入院で行い、1から2時間ごとの頻回の血糖測定を必要とする。

http://www.nishiizu.gr.jp/intro/conference/h19/conference-19_03.pdf

糖尿病の管理について自分で行わなければいけないので、Up to dateを読んでみました。
じつはこの元ネタは西伊豆病院の仲田先生が元ネタをよんでいらっしゃいました。
なので添付させていただきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿