2021年6月27日日曜日

20210627 BJJ Robotic arm-assisted versus manual total hip arthroplasty a systematic review and meta-analysis

 本システマティックレビューの目的は,セミアクティブロボットアーム支援人工股関節全置換術(rTHA)のラーニングカーブを評価し,rTHAと従来の人工股関節全置換術(mTHA)の精度,患者報告機能アウトカム,合併症,生存率を比較することである。

 方法

 PubMed,Medline,Google Scholarの検索は,Preferred Reporting Items for Systematic Review and Meta-Analysisの声明に沿って2020年4月に実施された。

検索用語には、"robotic"、"hip"、"arthroplasty "が含んだ。組み入れ基準は、rTHA(ロボットアームアシストのみ)のラーニングカーブを報告した発表済みの臨床研究論文と、mTHAとの移植精度、機能的アウトカム、生存率、合併症を比較したものとした。

 結果 データベースと文献から501件の論文が最初に確認された。フルテキストのスクリーニングを行った結果,組み入れ基準を満たした17件の論文が組み入れられた。4件の研究がrTHAのラーニングカーブについて報告し、13件の研究がインプラントの位置について、5件の機能的成果について、10件の合併症について、4件の生存率について報告されていた。

メタアナリシスの結果、mTHA群に比べて寛骨臼コンポーネントをセーフゾーンに設置した症例数が有意に多く(95%信頼区間(CI)4.10~7.94;p<0.001)、rTHAはmTHAに比べて短期から中期のフォローアップにおいてHarris Hip Scoreが有意に良好であった(95%CI 0.46~5.64;p=0.020)。しかし、短期追跡調査では、感染率、脱臼率、全合併症率、生存率には差がなかった。 

結論 rTHAのラーニングカーブは12例から35例であり、手術時間、精度、チームワークなどの評価目標に依存していた。ロボットアーム支援人工股関節全置換術は、コンポーネントのポジショニングの精度と機能的アウトカムの改善に関連していたが、短期から中期のフォローアップでは、合併症率と生存率に差は見られなかった。

全体として、rTHAとmTHAを比較した質の高いレベルIのエビデンスとコスト分析はまだ存在していない


<論評>

StrykerのMakoなどロボット支援手術が本邦でも時々見られるようになってきました。

設置精度はマニュアルよりはまさるのは当然だと思われます。

それだけの費用を払って得られるものが。。。と考えると少し考えちゃいますね

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