- AAOSから大腿骨頚部骨折/転子部骨折ガイドラインが出てました。
- ガイドライン策定の元になった論文は明らかではありません。
- 術前術後の疼痛管理の必要性とリハビリについて以前のガイドラインよりは踏み込んだ内容となっていると思いました。
- 研究のタネもそこら辺かなあと思いました。
- AAOS 大腿骨頚部/転子部骨折ガイドライン
- recommendation: Strong
- 周術期のしっかりとした局所の疼痛コントロールが必要
- 手術の麻酔は全身麻酔、腰椎麻酔でも術後成績に差はない
- 転位のある頚部骨折には人工骨頭が適応になる
- 転子下骨折、逆斜型転子部骨折は髄内釘が適応となる。
- 輸血はHb8g/dlを閾値として。症状がなければ投与の適応なし。
- 退院後もしっかりとしたリハビリの介入は有効
- 認知症があった場合には多方面からのケアプログラムの策定が有効
- 術後の多剤併用疼痛緩和は有効
- recommendation: Moderate
- レントゲンではっきりしない骨折はMRIを撮像すると判明する
- 術前のルーチンの牽引を指示するエビデンスはない。
- 手術は入院後48時間以内に行った方がよい。
- 転位のない頚部骨折でも手術をした方がよい。
- UnipolarでもBipolarでも術後成績に差はない
- 高齢者に対しては症例を選んでTHAを考慮してもよい
- セメントステムの方がよいかもしれない。
- 後方アプローチの方が脱臼が多い
- 安定型の転子部骨折であればCHS、ネイルのどちらでもよい
- 不安定型の転子部骨折はネイルの方がよいかもしれない
- リハビリによるアドバイスは術後の機能、QOLを改善するかも知れない
- 適切な栄養の介入は死亡率を減らすかもしれない
- 術後はビタミンDの投与とカルシウムの投与を行う。
- 術後に骨粗鬆症の検査、治療をおこなう。
- recommedation: Mild
- 抗凝固療法中の患者の手術のタイミングは遅らせた方がよいかどうかは不明
- 術前にアルブミンやクレアチニン値で患者のリスク評価を行うことが妥当かどうかは不明
2015年7月24日金曜日
20150724 JBJS(Am) Management of hip fractures in Elderly
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