2013年12月2日月曜日

20131202 股関節学会に参加して

20131129−30
日本股関節学会 @広島

広島で行われてきた股関節学会に参加してきました−。
関節系の学会はオッサンばかりでゲンナリしますが、股関節学会はPT,ナースの参加もあって会場が華やかになるので参加していてウキウキします。

股関節ステム挿入後の画像評価
今まで画像評価を行おうとするとハレーションの問題がありましたがZedHipのような画像処理ソフトの出現によってより精密なステムの挿入の評価が行えます。
3Dで評価が可能となったので、座標系をどうとるか。頚部軸?上前腸骨棘に並行?術者から見えている頚部はどの角度?といった問題がでています。
ナビゲーションを使えばこれらの問題は解決できるのでしょうが貧しい当院では無理でござる。。。。
当院でも出来そうだなと思ったのはFemoral Calcarの評価。小転子の内側に皮質様変化がCTで評価可能。現在花盛りのTaper Wedge Typeのセメントレスステムではその皮質様の変化が影響するということでした。
当院で未だに使用しているFit&FillTypeのステムでは確実に破壊していますが、術後の骨折例を検討することでFemoral Calcarの影響について検討できるのでは無いかと考えました。

変形性股関節症の保存療法。
テレビでも取り上げられて一躍話題のジグリング(貧乏揺すり体操)。
結論としてはたまたま貧乏ゆすりを指導したらよかったという事象を観察しているだけに過ぎず。画像で軟骨再生と演者がおっしゃっていましたが気のせいだと思います。
考察もPoorでscienceではないなと思います。ただ、保存療法のセッションは立ち見がでるほどの人出であったことから変形性股関節症に対しての保存療法の確立は必要であろう。今まで装具療法は全く考慮したことがなかったが今回の結果をみて若年者には考慮しても良いかもしれない。

JHEQを用いた評価
面白かったのは股関節鏡の患者ではメンタルがR^2で0.5を超えるほど関連しているという報告。
今までにない観点で報告ができる評価方法であると再認識。
骨切りのコホート。
年齢をマッチさせて骨切り群とTHA群での比較。
大腿骨頚部骨折、転子部骨折での比較。
変形性ひざ関節症、変形性脊椎症を有する患者での比較ができると面白そう。

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