さてはて、このコースも2日目。
このセミナーの時間のルーズさにはびっくり。笑
まったく予定通りに講義が終わりません。まあ、こんなものかもしれませんね。
講義をしてくれるのはprofecerから若手まで。
若手の先生が自信をもって自分の担当分野を講義する様子に感銘を受けました。
英語の勉強にはなるし、プレゼンテーションの練習になるし一石二鳥ですね。
日本でこのようなセミナーが行われない理由は言葉の壁が大きいそうです。。。。
同時通訳をいれるとものすごくセミナーへの参加費が高くなってしまうそうです。
英語でもいいから、いい話を聞きたいんだ!という強い気持ちを持つことが大事ですね。
創外固定の基礎と合併症
ピンが太く、ピンとピンの間が広く、ピンの数が多いこと、骨とロッドの間が短いことで固定性が増す。
ピンサイトの感染が0−15%で発症。またピンのゆるみ、創外固定器による褥瘡の出現。(特に骨盤創外固定)には注意。
大腿骨転子部骨折の過剰なスライディングの話。
患者側の要因よりも手術での整復が髄内型、外側型になっていることが問題であると。おこがましですが統計学的検定が惜しいなあと。整復などは骨折型と交絡が否定できませんので因子間の調整を行った上でlogistic multivariate regressionを行うべきであると考えました。
膝蓋骨骨折
全人口の1%にみられる骨折であるが未だにcochraneにのるような質の高い研究は無い。とのこと。皆が経験的に治療をしている。
横骨折であればtension band wiringは効果的であるが、斜骨折、少しでも粉砕があるような場合には有効ではないので注意。私が普段おこなっているk-wireをもちいたtension band wiringはmodifiedだったのですね。。。。
皮切は縦が良いのか横が良いのか、K-wireをどれだけ入れいるのか、いつリハビリを開始するのか、術後の固定は必要か、免荷はどうするのかといった内容に答えは未だ見つかっていないと。
香港の先生は経皮的なwiring、関節鏡下での整復位確認などを行なっているということでした。変わったことするなあと。笑。けど、面白い目の付け所だと思います。
distal pole fracture(sleeve fracture)はpartial paterectomyをするとのこと。へえ。
足関節骨折
三角靭帯は距骨の動的安定性に関わっている。Micheal PらのArch orthopでの内反受傷型の足関節骨折のreviewでは4ミリ以上の内側関節開大、ストレステストでの5ミリ以上の関節開大があれば三角靭帯の再建を追加すると良いとのこと。
Syndesmosis screwの話。骨折型を評価して前脛腓靭帯が5ミリ以上開いていれば固定術を。アメリカではスクリュー4,5本で、ヨーロッパ、香港では1本のスクリューで止めることが多いと。
この部分の関節はなかなか上手に整復、固定できていいないことがおおいと。術後CTで確認すると脛腓靭帯の亜脱臼が50%以上に見られる。
コンパートメント症候群
とにかく痛がるので、痛がったら内圧はかって筋膜切開。
神経血管損傷、軟部組織再建
神経血管損傷を起こしやすい脱臼、骨折を知っておく。(膝関節脱臼と膝窩動脈、上腕骨骨折と撓骨神経麻痺みたいな。)。骨折にともなって起こる神経麻痺は時間はかかるものの基本的には予後良好なことが多い。ただ整復で骨折部に巻き込んでいないかの確認は必要。
軟部組織再建は”reconstruction ladder”の原則を知っておく。VACによる陰圧療法はやはり有効であるとの認識。
ただfree flapなどが不要になるわけではない。
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