2018年6月5日火曜日

20180605 BJJ Joint aspiration, including culture of reaspirated saline after a 'dry tap', is sensitive and specific for the diagnosis of hip and knee prosthetic joint infection.

本研究の目的は関節内に生食入れた場合と入れなかった場合での関節内培養の正確性を検討するものである。
対象と方法:580例の膝と股関節で感染性関節炎が疑われる患者が対象。再置換のルーチンとして術前の関節穿刺を行った。4つの施設での検討である。
結果:313例(54%)で関節穿刺によって関節液が採取された。267例(46%)では一度の穿刺では関節液が採取されなかったので生食を注入して関節液の採取を行った。全体の感度は84%、特異度は85%であった。生食を注入して行うと感度は87%、特異度は79%となり、直接採取した場合には感度81%、特異度90%であった。
結論:関節穿刺と培養は感染性関節炎患者で診断をつけるために必要である。もし関節炎が引けなくても、生食を追加して採取することによってその関節液を培養すると正確な情報が得られる。

<論評>
確かに関節を穿刺してもまったく引けないことは時々経験します。このような場合には生食を追加して採取すると普通に関節液を採取するのとほぼ同等の結果が得られますよというお話。ただし、この研究は検査前確率が高いことが影響していると思われます。

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