2021年2月21日日曜日

20210221 International orthopedics Acetabular screws do not improve early revision rates in primary total hip arthroplasty. An instrumented registry analysis

 背景

股関節全置換術(THA)における非固定寛骨臼コンポーネントの初期安定性は、固定性にとって重要であり、スクリュー固定によって強化される可能性がある。我々は、オーストラリア整形外科学会全国関節置換登録データを用いて、ネジの使用が非寛骨臼コンポーネントの生存率に影響を与えるかどうかを判断した。 方法。1999年から2018年までに変形性関節症のために行われたセメントレス寛骨臼コンポーネントを有する一次THAを対象とした。生存率は、累積再置換率(CPR)のKaplan-Meier推定値を用いて算出した。比較はCox比例ハザード法を用いた。交絡因子として外科医がスクリューを好むことで調整した操作変数分析を用いた。 結果。 3,303,190例のTHAが含まれていた(ネジあり31.8%、ネジなし68.2%)。操作変数分析には、22万6,700例が含まれていた。臼蓋骨コンポーネント(全原因)の再置換率は、最初の6年間はネジを使用した方が高く(ハザード比(HR)=1.45(95%CI 1.34, 1.57)、p < 0.001)、その後は低く(HR = 0.81(95%CI 0.67, 0.98)、p = 0.027)なっていた。緩みに対する寛骨臼コンポーネントの再置換率は、試験期間全体でスクリューの方が高かった(HR = 1.73(95% CI 1.51, 1.98)、p < 0.001)。全体的なTHA再置換率は、最初の6年間はスクリューで高かった(HR = 1.20(95%CI 1.15、1.26)、p < 0.001)が、その後は低かった(HR = 0.89(95%CI 0.81、0.98)、p = 0.020)。脱臼の再置換率は、全期間にわたってスクリューの方が高かった(HR = 1.16(95%CI 1.06、1.26)、p < 0.001)。器物変数分析では、最初の6年間の寛骨臼ネジで再置換率が高かった。HR = 1.18(95%CI 1.09~1.29)、p < 0.001)。 結論。結論:スクリューは寛骨臼の緩みに対する保護効果を与えなかった。 www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。 スクリュー固定はむしろ有害。みたいな話ですね。 操作変数法という比較的新しい統計手法が使われていますので要注目です。
操作変数法については康永先生の以下の本が非常にわかりやすく書いてありますのでぜひ手にとって御覧ください 欧米はほとんどが一次性OAですのでカップの固定については我が国とは異なる結果のような気がします。