2012年4月11日水曜日

20120411 JBJS(Am) Detection of THA at airport security checkpoints: How has heighted security affected patients?

Airport Security
JBJS(Am)の”Orthopadics forum”からです。

空港でのセキュリティーチェックは年々厳しくなっている。今まで人工関節を受けた患者がどのくらい空港のセキュリティーチェックに引っかかるかという研究は殆ど無い。この研究の目的は空港のセキュリティーチェックをTHAをうけた患者さんが通過するときどうだったか?を調べることである。

方法
250人のTHAを受けた後に飛行機に乗った患者さんに実際にセキュリティーチェックに引っかかったかどうかを尋ねた。どこの関節を入れ替えたかと尋ねられたか、いくつのセキュリティーに引っかかったか、体内金属の入っている場所で反応した回数、追加検査を受けたかどうか、文書による証明を要求させたかどうか、どれくらい不便だったかなどについて尋ねた。

結果
143人84%の患者で金属に反応があり、ゲートだけでなく別に管理官による個別検査が必要となった。25人の患者で個別検査に加えて別の身体検査が行われ、2人は服を脱いで手術痕を見せるように要求された。143人中99人が人工関節によって何かしらの不都合を感じることになった。

結論
9.11から空港のセキュリティーチェックが厳しくなってから、整形外科手術を受けた患者さんがそのデバイスによって何かしらの不利益を被っているということを示す興味深い研究である。
人工関節を入れている場合には前もって航空会社などに問い合わせておくと良いのかもしれない。


<論評>
僕自身時々患者さんから”今度飛行機に乗るから、英語の証明書書いてね”とお願いされることもありました。
ちなみに考察の中では”医師が書いた証明書を持っていても結局アラームがなって検査を受けるはめになる”とかいてあります。
と言うことは結局引っかかってしまうのですね。
僕が手術した患者さんたちが引っかかっていないことを願うばかりです。

材質にかかわらずアラームが鳴るということは一つオドロキでした。

ちなみにこの論文の結論は”もう、アラームはなっちゃうので、鳴ること自体をどうこうすることはデキないので、チェックポイントには余裕をもって早めに行っておくように患者さんにオススメする”だそうです。笑



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