2013年6月15日土曜日

20130615 名古屋股関節セミナー Vol1

第27回 名古屋股関節セミナーを開催しました。

東海三県のclosedな会ですけども、これで10年目です。
これだけ股関節に特化した体系的な勉強会は他に無いのではと感じております。
骨モデルを用いた実習までついておりますので、股関節に興味のある先生は一度は受講されたら良いのではと思っています。

骨頭温存手術 総論 岐阜大学 伊藤先生

Cambellの教科書では変形性股関節症については”Outmoded(時代遅れ)”と記載されているものの臼蓋形成不全症に伴う二次性の変形性股関節症の多い日本ではまだ骨切り術の適応はあるものと考えられる。
False profile 像で臼蓋の前方被覆が理解しやすい
骨盤側の骨切り術と大腿骨側の骨切り術の両方がある。
・大腿骨側の手術
大腿骨内反骨切り術 外転20度以上が適応。(内反するとより外転できなくなる)。この手術を行うと必ず脚長差を生じる。
外反骨切り術 杉岡式
・骨盤骨切り術
寛骨臼回転骨切り術 ERAOなどの様々な術式があり、日本でもっともよく行われている。
Ganzの骨切り術
Chiari骨切り 小骨盤腔が狭くなる。
棚形成術

寛骨臼回転骨切り術 名古屋大学 長谷川先生
RAOの原法 骨盤内板を繰り抜かずに、骨移植を必ず必要とする。そのため術後のリハビリが遅れていた。
その問題を解決するために考えられたのがERAOである。
ERAOの長期成績は20年でも90%が生存しており、非常に優れた術式である。CPOより恥骨の骨癒合、産道狭小化がないことで優れている。
外転位での適合性改善が重要。
関節裂隙が2ミリ以上あること、適合性があっていること、亜脱臼性の股関節でないこと、大腿骨骨切り術を併用していないと成績が良好である。
妊娠可能年齢の女性が受ける手術であるので出産などに対する配慮(産道の狭小化)が必要かもしれない。
Joint  laxityに対する配慮が必要。 成績不良の一因となる。

臼蓋形成術と筋解離術 愛知医科大学 大塚先生
Chiari骨切り術と棚形成術は軟骨面を拡大する手術ではなく、関節包を介して骨性の被覆を増す手術である。関節包は軟骨化生を起こし、繊維軟骨をつくると言われている。
また変形性関節症では関節の拘縮は必発であり、相対的な関節非適合を発症している。
JOS2011 の広瀬先生の論文 棚形成の長期成績
20年で53%がレントゲン写真上で進行。THAに切り替えた患者さんは7%。
当時は4週間完全ベッド上。。。その辛さのために手術を受けたがらないという大塚先生のお話は患者さんのお話をよく聞いていらっしゃるのだなと感じた。
進行期、末期股関節症に対しては棚形成術+大腿骨側の骨切りを併用。
ただし、骨切り術を行う際には将来的に必ず人工関節置換術になることを前提に、その置換を妨げないような骨切りを計画する必要がある。
筋解離術の実際
股関節周辺の筋肉を摂理していく。この時に中殿筋だけは絶対に切除しないような配慮が必要である。
筋解離術の成績は6年で60%の生存率。5年くらいの手術とお話されているとのこと。







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